内側手根側副靱帯(橈骨手根関節の)Ligamentum collaterale carpi ulnare

J0320 (右手の関節、手根を回外位とし、掌側からの図)

J0321 (右手の関節:手根を回外位とし、手の甲からの図)
解剖学的特徴
内側手根側副靱帯(尺側側副靱帯)は、橈骨手根関節の尺側面を補強する重要な靱帯構造です(Taleisnik, 1976)。
起始と停止:
- 起始:尺骨茎状突起の先端部(Berger, 1997)
- 停止:豆状骨および三角骨の掌側面(Palmer, 1981)
- 一部の線維は有鈎骨や第5中手骨基部にも付着します(Taleisnik, 1976)
構造的特徴:
- 扇状に広がる線維束として構成されています(Berger, 1997)
- 尺側手根屈筋腱と密接な関係にあり、腱の深層を走行します(Palmer, 1981)
- 三角線維軟骨複合体(TFCC)の尺側部分と連続性を持ちます(Palmer & Werner, 1981)
- 厚さは約2-3mmで、比較的強靭な結合組織です(Taleisnik, 1976)
解剖学的位置関係:
- 手首の尺側(小指側)に位置し、橈骨手根関節の内側境界を形成します(Berger, 1997)
- 尺側手根屈筋腱の深層、尺骨神経および尺骨動脈の掌側に位置します(Palmer, 1981)
- 豆状骨とともに、尺側手根管(ギヨン管)の外側壁を構成します(Zeiss & Jakab, 1995)
機能的役割
関節安定性:
- 橈骨手根関節の尺側安定性を提供し、過度の橈屈を制限します(Taleisnik, 1976)