関節円板(下橈尺関節の)Discus articularis radioulnaris distalis

J319.png

J0319 (右前腕の骨と靱帯:手の回旋位の掌側からの図)

J322.png

J0322 (右手の関節:手根を回外位とし、手の甲に平行に切断して関節腔を示した図)

解剖学的構造

位置と形態:

下橈尺関節の関節円板は、遠位橈尺関節の下壁(遠位端)に位置する三角形の線維軟骨性構造物です(Palmer & Werner, 1981)。その形状から「三角靱帯(triangular ligament)」とも呼ばれ、橈骨手根関節複合体(TFCC: Triangular Fibrocartilage Complex)の中心的構成要素を形成しています(Palmer, 1989)。

付着部:

組織学的特徴:

関節円板は線維軟骨で構成され、中央部は薄く(約1-2mm)、周縁部は厚くなっています(Bednar et al., 1991)。中央部は無血管領域であり、周縁部には血管と神経が分布しています。この血管分布の特性は、損傷後の治癒能力に重要な影響を与えます(Thiru-Pathi et al., 1986)。

機能的役割:

臨床的意義

TFCC損傷:

関節円板を含むTFCC損傷は、手関節尺側部痛の最も一般的な原因の一つです(Palmer, 1989)。外傷性(転倒時の手をついた際など)または変性(加齢性変化、反復性ストレス)により生じます。

Palmer分類: