膝蓋骨底 Basis patellae

J0241 (右の膝蓋骨:前方からの図)

J0242 (右の膝蓋骨:後方からの図)
解剖学的特徴
膝蓋骨底(Basis patellae)は膝蓋骨の上端部に位置する幅広い三角形の構造です(Drake et al., 2020)。膝蓋骨は三角形の種子骨であり、その底部は上方を向き、尖端(膝蓋骨尖 Apex patellae)は下方を向いています(Standring, 2016)。
構造と寸法
- 膝蓋骨底の幅は通常4〜5cmで、膝蓋骨の最も幅広い部分を形成しています(Moore et al., 2018)
- 厚さは約2〜3cmで、前面は凸状、後面は関節面となっています(Platzer, 2017)
- 表面は粗造で、大腿四頭筋腱の付着に適した構造を持っています(Netter, 2019)
関節面の構造
膝蓋骨底の後面は、膝蓋骨関節面(Facies articularis patellae)の一部を形成します。この関節面は以下の特徴を持ちます(Standring, 2016):
- 内側面と外側面に分かれ、中央に垂直な隆起(膝蓋骨縦隆起)があります
- 関節軟骨で覆われ、大腿骨の膝蓋面(Facies patellaris femoris)と関節を形成します
- 外側面の方が内側面よりもやや広く、大腿骨外側顆のより大きな接触面に対応しています
筋腱の付着
膝蓋骨底には大腿四頭筋腱(Tendo musculi quadricipitis femoris)が付着します(Drake et al., 2020)。この腱は以下の4つの筋肉の腱が合流したものです:
- 大腿直筋(Musculus rectus femoris)
- 外側広筋(Musculus vastus lateralis)
- 内側広筋(Musculus vastus medialis)
- 中間広筋(Musculus vastus intermedius)
大腿四頭筋腱は膝蓋骨底の全幅にわたって強固に付着し、膝蓋骨を介して膝蓋靱帯(Ligamentum patellae)へと連続します(Moore et al., 2018)。