恥骨結合面
恥骨結合面について、以下の情報が挙げられます:
- 恥骨の前面で、他方の恥骨と接合する部分を指します。
- 恥骨体の前内側端が肥厚し、長卵円形の凹凸のある面を形成しています。
- 年齢によって形状や表面の性状が変化するため、年齢推定の指標として用いられます。
- T.W. Toddが1920年と1921年に、恥骨結合面の年齢的変化に基づく10段階の年齢推定基準を確立しました。
- 年齢による変化の特徴:
- 17〜19歳:数本の平行な隆線が明瞭に横走
- 25〜27歳:隆線が消失し、結合面が平坦化
- 40歳以上:老化による変化が始まり、結合面が粗くなり不規則な侵食像を呈する
恥骨結合面は、骨の成長と加齢過程を反映する重要な解剖学的特徴であり、法医学や人類学分野で幅広く活用されています。
J0213 (右の寛骨:内側からの図)
J0333 (右の股関節:内側からの図)
J0492 (右側の骨盤の筋:内側からの図)