坐骨
坐骨は、寛骨の重要な構成要素であり、以下のような特徴を持ちます:
- 寛骨の後下方部に位置し、閉鎖溝の後方および下方を囲んでいます。
- 主に坐骨体と坐骨枝から構成されています:
- 坐骨体:寛骨臼の後下部とその下方の肥厚した三角柱状部分
- 坐骨枝:坐骨体から前内側上方へ伸びる細い扁平な柱状部
- 坐骨結節は、坐骨体下端にある隆起した大きな粗面で、体重支持に重要な役割を果たします。
- 坐骨棘は、大坐骨切痕の下方で内後方へ突出する扁平な三角錐状の部分です。
「坐骨」という名称は、ギリシャ語の"Ischion"(股関節)に由来し、元来は臀部全体や座る際に接触する骨を指していました。
J0212 (右の寛骨:外側からの図)
J0213 (右の寛骨:内側からの図)
J0214 (右の寛骨:前下からの図)
J0277 (約8ヶ月胎児の右寛骨:外側からの図)
J0278 (10歳の女の子の右の股関節:前下方からの図)
J0489 (右側の鼡径部の筋を鼡径靱帯の直下で切断した図)