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J0130 (仙骨:前面および下方からの図)

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J0131 (仙骨:後上方からの図)

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J0132 (仙骨:上方からの図)

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J0133 (仙骨の二対の仙骨孔を通るレベルでの断面図)

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J0802 (男性の肛門挙筋:左側からの図)

外側部(仙骨の)Pars lateralis (Os sacrum)

解剖学的構造

位置と範囲

仙骨外側部は、前仙骨孔および後仙骨孔より外側に位置する部分を指す(Moore et al., 2018)。この領域は仙骨の最も外側の部分であり、仙骨翼(ala sacralis)とも呼ばれる上部の拡大した部分を含む。

発生学的由来

仙骨外側部は発生学的に腰椎の横突起および肋骨要素の融合によって形成される(Sadler, 2019)。胎生期において、第1仙椎の横突起は特に大きく発達し、肋骨突起と融合して仙骨翼を形成する。この発生過程の理解は、仙骨の変異や奇形の解釈に重要である。

形態学的特徴

神経血管構造

仙骨外側部の内側面には仙骨神経叢(plexus sacralis)の神経根が走行する。特に腰仙骨神経幹(truncus lumbosacralis)や上殿神経(nervus gluteus superior)、下殿神経(nervus gluteus inferior)、坐骨神経(nervus ischiadicus)の神経根が仙骨孔から出現する際に仙骨外側部に近接する。外側仙骨動脈(arteria sacralis lateralis)が仙骨孔を通過し、この領域に血液を供給する(Gray et al., 2020)。

臨床的意義

生体力学的機能

仙骨外側部、特に耳状面を含む領域は、仙腸関節の安定性に極めて重要な役割を果たす(Vleeming et al., 2017)。仙腸関節は体重を脊柱から骨盤へ、さらに下肢へと伝達する重要な構造である。仙骨外側部の形態と仙腸靱帯の強度が、この荷重伝達機構の効率性を決定する。歩行時には体重の数倍の力が仙腸関節を通過するため、仙骨外側部にかかる機械的ストレスは相当なものである。

外傷性病変