A01_0226（殿溝；臀溝）

臀溝とは、臀部と大腿後部との境界線であり、臀筋と脂肪層によって作られるふくらみ全体の下縁にできる皮膚の深いくぼみです。この部分の大腿筋膜の横走線維が真皮と固着することによって生じますが、大臀筋の下縁とは一致しません。臀溝は、坐骨結節から大転子に至る大腿筋膜中の弓状線維に由来します。これらの線維は座索と呼ばれ、筋性および筋膜性の張力によって臀部と大腿部の間に生じます。座索からは、皮膚に対して短い結合組織性線維が伸びます。大臀筋が収縮すると、これらの線維は筋膜の緊張を皮膚に伝え、臀溝を深くします。臀部は、これらの線維の頭側で膨隆します。