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片山正輝

目次（V. 神経系）

交感神経系の頚部には、以下の主要な特徴があります：

• 頚部には通常3つの交感幹神経節（上・中・下頚神経節）が存在します。これらは、元来8つあった分節性神経節が二次的に融合して形成されたものです。
• 上頚神経節は扁平な紡錘形で、第2・3頚椎の肋横突起の前方に位置します。内頚動脈の後方、迷走神経幹の内側に存在します。
• 中頚神経節は多くの場合卵円形で、第6頚椎の高さに位置します。その大きさは不定で、完全に欠如することもあります。
• 下頚神経節は最下頚椎の肋横突起と第1肋骨の間のくぼみに位置し、中頚神経節よりも大きく、不規則な星状の形をしています。
• 頚部交感神経の節後線維は、瞳孔散大筋、眼窩と上下両眼瞼の平滑筋、頭部と頚部の血管と汗腺、さらに唾液腺と涙腺に分布します。

これらの神経節からは様々な枝が出ており、周囲の重要な構造（血管、神経など）と複雑な結合関係を形成しています。

1. 上頚神経節の諸枝および結合関係 Äste und Verbindungen des oberen Halsganglions

2. 中頚神経節の諸枝および結合関係 Äste und Verbindungen des mittleren Zervikalganglions

3. 下頚神経節の諸枝と結合関係 Äste und Verbindungen des unteren Zervikalganglions