https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
目次(II. 筋系)
筋系の図譜
筋肉には多くの特殊な装置が機能的に結びついている。これらの装置は、筋自体と密接な関係にある補助器官(Hilfsorgane näherer Art)と筋自体とそれほど密接な関係にない補助器官(Hilfsorgane entfernterer Art)の2種類に分類される。
基本分類
- 筋肉の補助器官は、筋と密接な関係にあるものと、それほど密接でないものの2種類に分類される
筋と密接な関係にある補助器官
- 運動神経、知覚神経、脈管神経が筋に分布しており、特に運動神経は筋収縮の刺激を伝達する
- 筋への神経の進入部位は通常、筋腹の中央1/3の近位部である。表在性の筋では深部から、深在性の筋では体表側から進入する
筋とそれほど密接でない補助器官
- 腱は筋の作用を骨格に伝える強固な結合組織であり、一部の筋には弾性の付着腱も存在する
- 筋膜は筋を包む結合組織性の膜であり、保護機能を持つとともに、筋の起始・停止部位としても機能する
- 腱鞘は線維鞘と滑液鞘からなる管状構造であり、腱の滑らかな運動を可能にする
- 筋滑車は腱の走行方向を変える支持構造であり、靱帯滑車と骨滑車に分類される
- 粘液嚢・粘液鞘は筋や腱が固い構造物と接触する箇所に存在し、滑液性のクッション機能を提供する
A. 筋自体と密接な関係にある種類の補助器官 Hilfsorgane näherer Art
B. 筋自体とそれほど密接な関係にない補助器官 Hilfsorgane entfernterer Art