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片山正輝

目次(V. 神経系)

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図525(頚部の神経)

下行頚神経については、すでに舌下神経との結合の項で述べた。これはC II-C IVから出る小枝からなり、これらの小枝は鋭角をなして合して1本の小幹となる。この小幹は胸鎖乳突筋に覆われ、内頚静脈の前を内側かつ下方に走る。その際、いくつかの小枝を頚動脈および頚静脈の神経叢に与え、肩甲舌骨筋の中間腱の上方で舌下神経の下行枝と結合して舌下神経係蹄Ansa nervi hypoglossiを形成する(XII. 舌下神経 N. hypoglossusおよび図525(頚部の神経)参照)。下行頚神経によって支配される筋は、胸骨舌骨筋・胸骨甲状筋・甲状舌骨筋・オトガイ舌骨筋・肩甲舌骨筋である。