https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
頚神経叢は上部4つの頚神経(CI~CIV と略記)の前枝から構成され、これらの枝が吻合枝により結合して1つの神経叢を形成する。神経が合わさって作る輪状構造は係蹄(Ansae)と呼ばれる。(注:CI~CIVは「ある一定の分節神経の前枝」を示し、以下C、Th、L、S、Coと表記する。これらは常に前枝のみを意味し、分節神経全体を指すわけではない。ローマ数字はその分節(Segment)の順序を示す。)
第1頚神経の前枝は、後枝と分かれる際に環椎の椎骨動脈溝内にあり、椎骨動脈に覆われている。脊柱頚部の前面では、前頭直筋と外側頭直筋の間に現れる。CIIは椎骨動脈と第1肋横突間筋の間から出る。内側および前方には頭長筋・頚長筋・前斜角筋の停止部があり、外側および後方には中斜角筋・肩甲挙筋・頚板状筋の停止部がある。
頚神経叢は、その高さの頚椎側面で肋横突起の後結節に停止する諸筋の前方に位置し、胸鎖乳突筋の上部に覆われている。
a) 頚神経叢の結合枝 Verbindungsäste des Plexus cervicalis