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片山正輝
目次(V. 神経系)
体幹・上肢帯への分布
- 腕神経叢は椎間孔から出た直後に、体幹の筋肉(斜角筋、頚長筋)を支配する枝を分岐する
- 後胸神経は2本あり、肩甲背神経(菱形筋支配)と長胸神経(外側鋸筋支配)からなる
主要な神経分布
- 前胸神経は2本あり、外側・内側神経束から分岐して大胸筋と小胸筋を支配する
- 肩甲上神経は上神経幹から出て、棘上筋・棘下筋・肩関節包に分布する
- 肩甲下神経(2〜3本)は肩甲下筋・大円筋・広背筋を支配し、その中でも胸背神経は広背筋を特に支配する
腋窩神経の特徴
- 背側神経束から分岐し、三角筋と小円筋を支配する
- 関節枝(肩関節)と橈側上腕皮枝(皮膚感覚)を分枝する
A. 腕神経叢から体幹に分布する神経
これらは腕神経叢の根が椎間孔から出た直後に分岐する。主に筋肉を支配する神経(Muskelnerven)で、前斜角筋と中斜角筋の下部、頚長筋の下部、および後斜角筋に分布する。
B. 腕神経叢から上肢帯に分布する神経
1. 後胸神経 Nn. thoracici dorsales
2. 前胸神経 Nn. thoracici ventrales
3. 鎖骨下筋神経 N. subclavius