383.png

RK383(第1~3腰椎とその靱帯の正中断面図)

385-386.png

RK385(腰部脊柱とその靱帯:左側面図)、386(項中隔:左側面図)

400.png

RK400(**隣接する脊椎間および脊椎と肋骨間の靱帯:**後面)

この靱帯は棘突起の尖端を互いに結合する強固な縦走線維束からなる。棘突起の尖端の上を越えて伸びているため、第7頚椎から仙骨まで一体となっている。

頚部では棘上靱帯の代わりに、美しく交錯した線維束の集合体である項中隔(Septum nuchae, Nackenband)が存在する(RK385(腰部脊柱とその靱帯:左側面図)、386(項中隔:左側面図) )。項中隔は両側の筋群を分ける三角形の薄い中隔で、弾性線維と膠原線維からなり、第7頚椎の棘突起から外後頭隆起まで伸びている。項中隔は上方に行くほど前後幅を増し、外後頭稜の全体に付着する。各棘突起から強力な線維束が項中隔の全体の線維塊の中に放射状に伸びている。

動物の項中隔はほぼ純粋に弾性組織からなり、膠原線維を多く含むヒトの項中隔よりもはるかに強靱である。