1084 (真皮の乳頭層の血管分布)

J1084 (真皮の乳頭層の血管分布)
拡大率:約40:1.(表皮は表示されていません。)
図の要点(J1084:真皮の乳頭層の血管分布)
- 図は表皮を省略し、真皮の最表層(乳頭層)の血管を強調しています。拡大率は約40:1
- 赤=動脈系、青=静脈系。動脈が上行し、毛細血管に移行して静脈として還流します
構造の読み方
- 乳頭層の毛細血管係蹄
- 各真皮乳頭の中に細い毛細血管の「係蹄(ループ)」が入り、表皮直下まで達してガス交換や栄養供給を担います。
- 乳頭下毛細血管叢(subpapillary plexus)
- 乳頭の基部すぐ下に横走する細いネットワーク。上向きの細枝を多数出して係蹄に連絡します。
- 深在の皮膚血管叢
- より太い動静脈が真皮深層から皮下にかけて走り、上記の叢に給血・集血します。
- 動静脈吻合(AVA)
- 図には明示されないこともありますが、末梢では動静脈の短絡が存在し、寒冷時の放熱抑制や温暖時の放熱促進に寄与します。
生理・臨床的ポイント
- 栄養・ガス交換:表皮は血管を持たないため、真皮乳頭の係蹄が生命線です。
- 体温調節:乳頭下叢と深在叢の開閉で皮膚血流量が大きく変化します(蒼白や紅潮の背景)。
- 炎症・皮疹:係蹄レベルの血管拡張や透過性亢進が紅斑や浮腫として観察されます。
- 加齢・瘢痕:乳頭の低形成や叢の再編で皮膚の代謝・感覚が変わります。
図中の対応語(ページ注記)
- Dermis(真皮)00
- Stratum papillare dermis(真皮乳頭層)00a