1076 (足底の表皮乳頭)

J1076 (足底の表皮乳頭)
拡大率:21:1.
図の概要(J1076 足底の表皮乳頭)
足底(無毛皮膚)の表面構造を21:1に拡大した図です。指紋と同様の「皮膚小稜」と「皮膚小溝」が並び、その直下の真皮が柱状に隆起して表皮と強固に噛み合う様子を示しています。汗腺管が表面へ貫くのも特徴です。
ラベルの意味
- 01 皮膚小溝(Sulci cutis)
- 表面の細い溝。稜(リッジ)との間で網目状のパターンを作ります。
- 02 皮膚小稜(Cristae cutis)
- 溝の間の隆起。足底では規則的に配列し、摩擦・把持力を高めます。
- 03 乳頭(真皮の)(Papillae dermis)
- 真皮が上方へ突き上げた多数の突起。各突起の頂部が表皮基底層に密着し、ずれを防ぎ、栄養供給を助けます。
- 無毛皮膚では一部の乳頭内に触覚受容器(マイスナー小体)が入ります。
- 04 乳頭層(真皮の)(Stratum papillare dermis)
- 乳頭を含む浅層真皮。疎な結合組織で毛細血管や感覚終末が豊富です。
補足(図中の破線矢印など)
- 汗腺管
- エクリン汗腺の導管が稜の頂部付近から開口します。足底の発汗は摩擦と皮膚表面の状態調整に関与します。
機能的意義
- 表面積拡大と機械的結合
- 乳頭と表皮の噛み合わせでズレを防ぎ、荷重や剪断力に強い付着を実現。
- 触覚の高感度化
- 乳頭内の受容器により微細な振動や滑りを検出し、歩行時のフィードバックに寄与。
- パターン形成
- 小稜・小溝の配列は個体差のある指紋様パターンを作り、摩擦係数を高めます。
まとめ
足底の「小稜・小溝」と、直下の「真皮乳頭・乳頭層」は、強い摩擦環境での滑り止め、衝撃分散、精密な触覚のための微細構造です。