1067 (蝸牛の基底回転および中回転の断面図を模式的に示す)

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J1067 (蝸牛の基底回転および中回転の断面図を模式的に示す)

(F. Siebenmannによる)。拡大:約18:1.

この画像は「蝸牛の基底回転および中回転の断面図」を模式的に示したものです。F. Siebenmannによるもので、約18倍に拡大されています。

図には蝸牛の断面が描かれており、以下の構造が示されています:

  1. 前庭階(Scala vestibuli)- 蝸牛管の上部にある液体で満たされた空間
  2. 蝸牛管(Ductus cochlearis)- 膜迷路の一部で、内リンパ液を含む
  3. ラセン靱帯(Ligamentum spirale)- 蝸牛管を支える結合組織
  4. 鼓室階(Scala tympani)- 蝸牛管の下部にある液体で満たされた空間
  5. 総蝸牛動脈(Arteria cochlearis communis)- 蝸牛への血液供給
  6. 蝸牛軸ラセン静脈(Vena spiralis modioli)- 蝸牛軸内の静脈
  7. ラセン神経節(Ganglion spirale)- 聴覚神経細胞体を含む神経節
  8. 前ラセン静脈(Vena spiralis anterior)- 蝸牛前部の静脈
  9. 蝸牛神経(Nervus cochlearis)- 聴覚情報を脳に伝える神経
  10. 蝸牛軸(Modiolus cochleae)- 蝸牛の中心部分
  11. 後ラセン静脈(Vena spiralis posterior)- 蝸牛後部の静脈

この断面図は、音の伝導と変換に関わる内耳の複雑な構造を理解するのに役立ちます。基底回転(下部)と中回転(上部)の両方が示されており、蝸牛内の血管系と神経系の配置も詳細に描かれています。

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