1060 (右内耳道底:内側からの図)

J1060 (右内耳道底:内側からの図)
拡大率:6:1.(上部、後部、下部の壁はほとんど取り除かれています。)
この図は「右内耳道底(Fundus meatus acustici interni)を内側から見た図」です。内耳道の底には、顔面神経や内耳神経(前庭・蝸牛)などが通る小区画があり、横稜(クリスタ)が上下を仕切っています。番号はそれぞれ次を示します。
- 01 顔面神経野:顔面神経(VII)が出入りする区画。上前庭神経と同じ上区にあります。
- 02 横稜(Crista transversa):内耳道底を上下に分ける稜。これより上が上区、下が下区。
- 03 内耳道:側頭骨錐体内の管。脳幹側からVII・VIII神経と内耳動脈が入り、この底で枝分かれして各孔へ。
- 04 ラセン孔列(Tractus spiralis foraminosus):多数の小孔が並び、蝸牛神経の細線維が蝸牛へ向かいます。
- 05 顔面神経管(Fallopian canal)入口:VII神経が内耳道底から顔面神経管へ進む起始部。
- 06 上前庭野:上前庭神経(Utricleや上・外側半規管へ)が通る小孔群。
- 07 下前庭野:下前庭神経(Sacculeや後半規管へ)が通る小孔群。
- 08 単孔(Foramen singulare):主に後半規管膨大部枝が通る単独の孔。
- 09 蝸牛野:蝸牛神経の主束が入る区域。中心には前述のラセン孔列が続く。
- 10 内耳道底:これらの区域が並ぶ「底」そのもの。
ポイント
- 上下の区分は02(横稜)が基準。
- VII(顔面)とVIII(前庭蝸牛)神経がここで空間的に分かれるため、画像診断や手術(後頭蓋窩・経内耳道アプローチ)でランドマークになります。
- 08 単孔は小さいが後半規管系の枝のルート同定に重要。