0425 (右側の斜角筋:右側からの図)

J0425 (右側の斜角筋:右側からの図)
この図は「右側の斜角筋(右側面)」の解剖図です。頚椎の前外側から第1・第2肋骨へ走る斜角筋群(前・中・後・最小)と、その付着部の骨指標が示されています。斜角筋は頚部の側屈や屈曲に関与し、吸気時には第1・第2肋骨を挙上して胸郭を広げます。
主な番号の意味
- 01 横突起(軸椎C2の横突起)
- 02 肩甲挙筋の腱端(肩甲骨上角へ向かう筋)
- 03 中斜角筋(C2–C7横突起→第1肋骨後方)
- 04 前斜角筋(C3–C6前結節→第1肋骨前方・前斜角筋結節)
- 05 後斜角筋(C4–C6横突起→第2肋骨外側)
- 06 第7頚椎(C7)の棘突起(隆椎)
- 07 最小斜角筋(Sibson筋。斜角筋群の最下部にみられる小筋束)
- 08 第2肋骨の前鋸筋粗面(前鋸筋が付着する隆起)
- 09 環椎(C1)
- 10 第7頚椎の椎体
- 11 前斜角筋結節(第1肋骨上面の隆起。前斜角筋停止部)
- 12 第1肋骨
- 13 第2肋骨
ポイント
- 前斜角筋と中斜角筋の間の隙(斜角筋隙)を腕神経叢と鎖骨下動脈が通過します。前斜角筋の前方では鎖骨下静脈が走り、臨床的に中心静脈穿刺や胸郭出口症候群と関連します。