0283 (10歳の女の子の右足の骨:足底側からの図)

J0283 (10歳の女の子の右足の骨:足底側からの図)
拡大:1:2.
この画像は、10歳女児の右足骨を足底側(足裏側)から見た解剖図です。Spalteholz Atlas(1933年)の図版283番で、実物の1.5倍(拡大:1:2)に描かれています。
主な特徴
発達段階の足骨
10歳時点では、足の骨はまだ成長途中にあります。この図では以下のような特徴が観察できます:
- 骨端軟骨:多くの骨でまだ骨端が分離しており、成長軟骨帯が残存しています
- 骨化の進行:中足骨や基節骨などの長骨では骨幹部の骨化が進んでいますが、骨端との癒合は未完成です
- 足根骨:踵骨、距骨、舟状骨、立方骨、楔状骨などの足根骨は、この年齢でほぼ骨化していますが、まだ成人サイズには達していません
足底側からの視点の重要性
足底面からの観察により、以下の構造が明確に理解できます:
- アーチ構造の基盤:内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチを形成する骨配列
- 筋・腱付着部:足底筋膜や短趾屈筋などが付着する結節や粗面
- 体重支持点:踵骨隆起、中足骨頭、第1中足骨の種子骨溝など、歩行時の荷重がかかる部位
臨床的意義
成長期の足の評価
- 扁平足や外反母趾などの変形の早期発見
- 骨端線損傷のリスク評価