0281 (腓骨:10歳の女の子の右下肢の骨の表現で、正面からの図)

J0281 (腓骨:10歳の女の子の右下肢の骨の表現で、正面からの図)
拡大率:1:2. (近位部と遠位部のみが描かれています。)
画像の概要
- Spalteholz 図譜の1枚で、10歳女児の右下肢の長骨を前面観で示したもの。
- 左から順に「大腿骨(279)」「脛骨(280)」「腓骨(281)」。本プレートでは各骨の近位端と遠位端のみを拡大して描いています。倍率は約1:2。
見どころ(年少者骨の特徴)
- 骨端線(成長板)が明瞭
- 近位・遠位の骨端と骨幹端の境界が広く、海綿骨が粗く見える。これは思春期前の活発な軟骨性成長を反映。
- 形態のポイント
- 大腿骨(左):近位端は骨頭と頸、転子部の隆起が相対的に未発達。遠位端は顆部が幅広く、骨端線が厚い。
- 脛骨(中央):上端のプラトーと脛骨粗面がまだ低い。遠位端の内果は分離した骨端核として目立つ。
- 腓骨(右):全体に細く、遠位端(外果)側の骨端核が比較的発達。近位端は小さく、脛骨への関節面が平坦に見える。
教育的ポイント
- 小児の骨では、副骨や骨端核を骨折片と誤認しやすい。年齢相応の骨端核の位置や出現時期を知っておくと鑑別に有用です。
- 下肢骨の相対的発育:脛骨と腓骨では遠位端の成長寄与が大きく、特に外果の骨端線はスポーツ障害の疼痛部位になることがあります。
アノテーション
00
A02_0788(下肢骨)Bones of lower limb→Ossa membri inferioris【下肢骨】Bones of lower limb (A02_5_00_001)
00a
A02_0924(腓骨)Fibula→Fibula【腓骨】Fibula; *Calf bone (A02_5_07_001)