0170 (右上腕骨:後方からの図)

J0170 (右上腕骨:後方からの図)
この図は「右上腕骨」の解剖図で、特に右側は後面(後方から見た図)を示しています。主要ランドマークは次のとおりです。
- 01 上腕骨頭:肩甲骨関節窩と関節を作る球状部
- 02 解剖頚:骨頭のすぐ下を取り巻く細いくびれ
- 03 大結節:腱板筋(棘上筋・棘下筋・小円筋)の付着部となる隆起
- 04 外科頚:骨幹へ移行する狭窄部。骨折の好発部位
- 05 橈骨神経溝:上腕三頭筋の起始間を走る溝。橈骨神経と深上腕動脈が通る
- 06 後面(骨体後面):三角筋粗面の下方から肘に向かう広い面
- 07 肘頭窩:肘関節伸展時に尺骨肘頭がはまり込む深い窩
- 08 外側上顆:手背側伸筋群の起始部となる外側の隆起
- 09 上腕骨滑車(後縁の見え方):尺骨滑車切痕と関節する内側の滑車部の後方像
- 10 尺骨神経溝:内側上顆の直後の溝。尺骨神経が走る(いわゆる「funny bone」)
- 11 内側上顆:前腕屈筋群の起始部となる内側の隆起
ポイント
- 左図は前面像、右図が後面像。後面像では「橈骨神経溝」「肘頭窩」「上顆(外側・内側)」が特に目印になります。
- 臨床的には、外科頚骨折や上顆周囲炎、尺骨神経の絞扼(肘部管症候群)などと関連します。
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