https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
外鼻は以下の要素から構成されている:
これらの要素が顔面の突出部を形成しており、その形状は個人差が大きいものの、基本的には不正三角錐と言える。外鼻の面のうち、外鼻孔で貫かれている下面と両側面は可動性がある。一方、外鼻は基底面または固着面を介して顔面に固定されている。両側面は正中面に向かって集まり、丸みを帯びた稜を形成する。この部分を鼻背(Dorsum nasi、Nasenrücken)と呼ぶ。
鼻が前額につながる上端を鼻根(Radix nasi, Nasenwurzel)という。鼻背の下端は鼻の下面と合しており、ここを鼻尖(Apex nasi, Nasenspitze)という。両側面の下部は顕著に突出しており、可動性がある。この部分が鼻翼(Alae nasi, Nasenflügel)である。浅い溝1本が鼻翼と側壁の固定部分との境界をなす。外鼻の下面は三角形で、その側方は鼻翼で縁取られている。下面の中央部は鼻中隔の皮部(Pars cutanea)となっている。これは鼻翼とともに左右の外鼻孔(Nares, Nasenlöcher)を形成する。外鼻孔は長円形で、拡張・収縮が可能である。
鼻の左右は完全に対称ではなく、しばしばゆがみ(Schiefstellung)が見られる。
外鼻は強大な歯と小さな脳を持つ哺乳動物には見られず、類人猿で初めて出現する。原始人や未開人種は低い鼻を持つ傾向がある。高度な精神活動を営む人種は、高く突き出た鼻によって特徴づけられることが多い。
中鼻甲介と下鼻甲介は、その起始部付近で切断されている。蝶形骨洞の中隔は大部分が取り除かれている。以下、各部位に挿入されたゾンデ: I. 鼻涙管 II. 前頭漏斗と前頭洞 III. 篩骨漏斗 IV. 蝶形骨洞
[図180] 鼻軟骨:下からの視点 (1/1)
青色は軟骨を示す。
[図181] 鼻軟骨を側面から見た図(1:1)。
青色は軟骨を示す。
[図182] 鼻腔(左):鼻中隔を除去して開いた状態(9/10)。