https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
この腺は単一の細胞あるいは細胞の集合体からなり、その集合体は非常に大きな規模に達することがある。このとき、腺は深部に位置を移し、多くの場合、産出物を1本の特別な管、すなわち導管(Ausführungsgang)を通じて粘膜の表面に送り出す。
一方、導管を持たず、その産出物が脈管系に入って体内の各部に送られる腺もある。後者が閉鎖腺(Glandulae clausae)であり、前者、つまり特別な導管を備えた開放腺(Glandulae evehentes seu apertae)と対比される。
上皮腺は、それを構成する細胞の数によって次のように分類される:
形態上(図003(腺形の模型図)、図004(2つの特殊な腺形を示す模型図))、次のように区別される:
a) 管状腺(tubuläre Drüsen):管状の形態を持つもの。
b) 胞状腺(alveoläre Drüsen):小さな袋状の形態を持つもの。
c) 胞状管状腺(alveolotubuläre Drüsen):長めの小さな袋状、あるいは管状の壁に多数の袋状突出部を持つもの。
これらの各群はさらにそれぞれ3つに分類される:
α) 単一腺(Einzeldrüse):単純な形態で分岐のない1つの腺からなる。
β) 分枝腺(verästelte Drüse):導管(Ausführungsgang)と呼ばれる1本の幹から、互いに同等の複数の枝が出ている。各枝は上述の単一腺と同様である(Stöhrの言うRöhrensystem「管系統」)。
γ) 複合腺(zusammengesetzte Drüse):導管が分岐して樹状を呈し、その先端が単一腺や分枝腺となっている。
以上により、腺の分類は次のようになる(図003(腺形の模型図)、図004(2つの特殊な腺形を示す模型図)):
[図3]腺形の模型図
[図4]2つの特殊な腺形を示す模型図
A: 汗腺にみられる巻き上げられた管状単一腺。B: 肺に代表される複合胞状管状腺。左側は外部から立体的に描かれ、右側は内部構造を示す切断面が表示されている。