胸神経節 Ganglia thoracica

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J0758 (右の胸腔と縦隔、肺および胸膜の除去:右側からの図)

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J0759 (左の胸腔と縦隔、肺および胸膜の除去:左側からの図)

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J0924 (胸腔および腹腔にある左迷走神経:左側からの図)

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J0975 (胸腔内の交感神経の右側境界線、前右側からの図)

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J0976 (右交感神経の胸部網状組織、右前方からの図)

定義と構造的特徴

胸神経節は、胸部交感神経幹に沿って配列する10~12対の神経節の総称である。各神経節は肋骨頭の高さにほぼ対応して位置し、交感神経幹上の小さな膨大部として認識される。第1胸神経節は頚部下神経節と癒合して頚胸神経節(星状神経節)を形成することが多く、上部胸神経節は比較的大きく、下部に向かうにつれて縮小する傾向がある。

神経連絡:交通枝の機能的意義

胸神経節は脊髄神経系と2種類の交通枝を介して精密な神経連絡網を形成している:

これらの交通枝は内臓求心性線維、特に痛覚伝導において臨床的に重要な役割を果たしている。

主要神経束とその機能

胸神経節から以下の3つの主要な内臓神経束が形成される:

節前線維は腹部神経節(腹腔神経節、上腸間膜神経節など)でシナプスを形成し、節後線維として標的器官へ分布する。

発生学的起源

胸神経節は神経堤細胞に由来し、胎生期に腹側へ遊走して形成される。発生初期の分節的配列は成長過程で融合や再配列を経る。この発生過程の異常は神経節形成不全や神経支配異常などの先天性疾患を引き起こす可能性がある。

臨床的応用

胸神経節は以下の臨床場面で重要な意義を持つ: