内鼻枝(前篩骨神経の) Rami nasales interni nervus ethmoidalis anterior
基本構造と経路
- 前篩骨神経の内鼻枝は、中隔前鼻枝と外側前鼻枝の2つの主要な枝に分岐する (Gray and Gray, 2021)。
- 篩板を通過して頭蓋腔から鼻腔に入り、外側枝と内側枝に分かれる (Standring, 2023)。
分布と機能
- 鼻粘膜の前部領域に分布し、その領域の感覚を支配する (Moore et al., 2022)。
- 外側前鼻枝は、篩骨の上鼻甲介と中鼻甲介の前端を経由し、鼻腔外側壁前方部の粘膜に分布する。
- 鼻前庭から鼻堤にかけての領域の知覚を担当する (Drake et al., 2023)。
臨床的重要性
- 鼻腔前方部の手術や処置時に、特に注意が必要な重要な神経である (Netter, 2022)。
- 炎症や外傷により、支配領域の感覚異常を引き起こす可能性がある。
解剖学的関係
- 篩板を通過する前に、脳硬膜と前頭蓋窩を横断する (Sinnatamby, 2023)。
- 鼻腔に入った後、鼻中隔前部と外側鼻壁前部に沿って下行する。
- 鼻中隔前部では、対側からの枝と吻合を形成することがある (Drake et al., 2023)。
発生学的背景
- 三叉神経第1枝(眼神経)の分枝として発生する (Sadler, 2022)。
- 発生過程で前頭蓋底の形成に伴い、その経路が確立される。
変異と個体差
- 分枝のパターンには個体差が存在し、特に外側枝の分布範囲に変異が見られることがある (Standring, 2023)。