前篩骨神経の内鼻枝 Rami nasales interni nervus ethmoidalis anterior
基本構造と経路
- 前篩骨神経の内鼻枝は、中隔前鼻枝と外側前鼻枝の2つの主要な枝に分岐する。
- 篩板を通過して頭蓋腔から鼻腔に入り、外側枝と内側枝に分かれる。
分布と機能
- 鼻粘膜の前部領域に分布し、その領域の感覚を支配する。
- 外側前鼻枝は、篩骨の上鼻甲介と中鼻甲介の前端を経由し、鼻腔外側壁前方部の粘膜に分布する。
- 鼻前庭から鼻堤にかけての領域の知覚を担当する。
臨床的重要性
- 鼻腔前方部の手術や処置時に、特に注意が必要な重要な神経である。
- 炎症や外傷により、支配領域の感覚異常を引き起こす可能性がある。

J0910 (右側の鼻壁の神経)