鼻毛様体神経 Nervus nasociliaris
基本的特徴
- 眼神経の一部として、眼球、その関連部位、鼻粘膜および鼻背皮膚の感覚を支配する神経である (Gray and Standring, 2021)。
- 上眼窩裂から眼窩に入り、視神経と上直筋の間を斜め前内側へ走行する (Moore et al., 2023)。
- 神経の機能として、知覚性の線維を含み、眼窩内の諸構造や鼻腔内の粘膜、鼻背部の皮膚に感覚を伝える (Standring, 2020)。
- 他の脳神経との神経交通を持ち、眼窩内の神経叢の形成に寄与する (Kitagawa et al., 2022)。
解剖学的走行
- 上眼窩裂付近で眼神経の内側枝として分岐し、内頚動脈の外側、動眼神経の外下側、滑車神経の内側を内前上方へ進む (Moore et al., 2023)。
- 前篩骨孔付近で滑車下神経と前篩骨神経の2つの終枝に分かれる (Netter, 2023)。
- 視神経と交差する部分で毛様体神経節長根と長毛様体神経を分枝する (Gray and Standring, 2021)。
- 視神経と交差後に後篩骨神経を分枝し、この神経は後篩骨孔へ向かう (Snell and Lemp, 2021)。
- 神経の走行中に周囲の血管や筋肉との重要な位置関係を持つ (Kitagawa et al., 2022)。
主要分枝
- 主な分枝として、毛様体神経節長根、長毛様体神経、後篩骨神経、前篩骨神経、滑車下神経がある (Netter, 2023)。
- 長毛様体神経は1〜5本存在し、眼球後極付近へ進入する (Standring, 2020)。
- 前篩骨神経は上斜筋の下方を内側に向かい前篩骨孔に達し、4種の分枝パターンを示す (Tubbs et al., 2019)。
- 外転神経、動眼神経、滑車神経と神経交通を持つ (Shoja et al., 2020)。
主な神経の機能と走行
- 毛様体神経節長根は、毛様体神経節に入り、副交感神経線維を伝達する (Snell and Lemp, 2021)。
- 長毛様体神経は、眼球の感覚を司り、角膜、ぶどう膜、毛様体への知覚枝を送る (Gray and Standring, 2021)。