間脳 Diencephalon

基本構造と機能

視床の特徴

発生と血管支配

臨床的意義

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図408(脳の正中断面)

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図420(脳幹と脳神経を示す図)

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図428(中脳、間脳および尾状核の上方からの図)

日本人のからだ(後藤 昇・国府田 稔 2000)によると

間脳は左右に分かれているため、そのように命名されています。また、間脳は終脳と中脳の間に位置し、第三脳室で左右に分枝しています。間脳は視床、視床下部、視床上部、視床後部、視床腹部に分類されます。

視床は間脳の大部分を占め、裂隙状の第三脳室で左右の視床が並んでいます。視床は多数の核の集合体で、視床の核の分類法は研究者により異なります。ここでは、国際解剖学用語P.N.A. (Paris Nomina Anatomica, 1955年)に基づく解剖学用語(表9、日本解剖学会, 1987)と、新見(1976, 1983)の分類(表10図15)をご紹介します。また、視床と大脳皮質の連絡は図16で示されています(新見, 1976)。視床の亜核機能については、視床出血の研究報告があります(後藤, 1988 k)。

表9 視床の核分類(1)