基本構造と機能
視床の特徴
発生と血管支配
臨床的意義
日本人のからだ(後藤 昇・国府田 稔 2000)によると
間脳は左右に分かれているため、そのように命名されています。また、間脳は終脳と中脳の間に位置し、第三脳室で左右に分枝しています。間脳は視床、視床下部、視床上部、視床後部、視床腹部に分類されます。
視床は間脳の大部分を占め、裂隙状の第三脳室で左右の視床が並んでいます。視床は多数の核の集合体で、視床の核の分類法は研究者により異なります。ここでは、国際解剖学用語P.N.A. (Paris Nomina Anatomica, 1955年)に基づく解剖学用語(表9、日本解剖学会, 1987)と、新見(1976, 1983)の分類(表10、図15)をご紹介します。また、視床と大脳皮質の連絡は図16で示されています(新見, 1976)。視床の亜核機能については、視床出血の研究報告があります(後藤, 1988 k)。