間脳 Diencephalon
基本構造と機能
- 間脳は、中脳の前方に位置し、第三脳室を囲む脳領域であり、背側視床、視床下部、腹側視床、視床上部に分かれる。
- 感覚情報の処理、ホルモンバランスの調整、睡眠-覚醒サイクルの制御など、重要な機能を担っている。
視床の特徴
- 視床は間脳の大部分を占め、多数の核の集合体として、感覚情報の中継や処理を行っている。
- 視床核は、大脳皮質と特異的な線維連絡を持ち、それぞれ対応する皮質領域と連絡している。
発生と血管支配
- 胎生期の前脳胞から間脳胞が分化し、そこから視床、視床下部、視床上部などが形成される。
- 視床は、主に後大脳動脈と前脈絡叢動脈から血液供給を受けている。
臨床的意義
- 視床の障害により、感覚障害や慢性疼痛症候群が生じる可能性がある。
- MRIやCTスキャンは、間脳の構造異常の診断に重要な役割を果たしている。

図408(脳の正中断面)

図420(脳幹と脳神経を示す図)

図428(中脳、間脳および尾状核の上方からの図)
日本人のからだ(後藤 昇・国府田 稔 2000)によると