前索(脊髄の)Funiculus anterior (Medullae spinalis)

J0813 (脊髄:前方からの図)

J0824 (腰髄の最上部を横切る断面(大人の))

J0825 (二つの神経の根を持つ脊髄の一部、半分は模式的:前方からの図)

J0834 (脳の底部:下方からの図)

J0843 (脳:下前方からの図)

J0887 (脊髄の概略断面図と主要な伝導経路)
基本構造と位置
- 前索は、脊髄前方の白質領域であり、前外側溝から前正中裂までの部分を占めています (Gray and Williams, 2021)。
脊髄白質の主要な構成要素である前索は、以下のような解剖学的特徴を持っています:
- 白質を構成する有髄神経線維の密集した領域です。
- 前方では前正中裂によって左右に分かれています。
- 外側では前外側溝(前根の出る部分)によって境界が定められています。
- 灰白質の前角に隣接しており、運動機能に重要な役割を果たしています (Standring, 2023)。
主要な伝導路
- 下行路には、錐体前索路、内側縦束、内側前庭脊髄路、橋網様体脊髄路、視蓋脊髄路が含まれています (Carpenter and Sutin, 2022)。
- 上行路として、前脊髄視床路が存在しています。
- また、上行性および下行性固有束も含まれています。
伝導路の機能
- 下行路は主に運動制御と姿勢調節に関与しています (Watson et al., 2021):
- 錐体前索路は随意運動の制御を担当
- 内側縦束は眼球運動と姿勢制御に関与
- 前庭脊髄路は平衡感覚の維持に重要
- 上行路は感覚情報の伝達を行います:
- 前脊髄視床路は触覚や圧覚などの体性感覚情報を伝達
- 固有束は隣接する脊髄分節間の情報伝達を担当
臨床的意義
- 錐体前索路の損傷は、随意運動の障害を引き起こします (Kandel et al., 2023)。
- 前庭脊髄路の障害は、平衡感覚の乱れを生じさせます。
- 固有束の障害により、深部感覚の異常が発生する可能性があります。