胸髄核

胸髄核は背核とも呼ばれ、一般にClarke柱あるいはClarke背核とも呼ばれます。T1からL3までの高さにある中間帯の背内側に位置する細胞群で、大・中・小の細胞から構成されています。大または中等大の細胞の軸索は同側の側索の背外側部を上行し、後脊髄小脳路を形成します。Clarke柱は、その高さに応じて後根線維を受け取り、胸髄上部ではC5以下C8の後根線維を、腰髄ではL4以下の後根線維を受け取ります。入力は主に筋紡錘由来の求心性線維であるⅠa群と腱器官由来の求心性線維であるⅡ群線維から成ります。

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J0888 (神経束と神経節細胞群を含む脊髄の模式的な断面図)