歯状靭帯 Ligamentum denticulatum

J0826 (脊髄を被鞘で挟む、背面からの図)

J0828 (脊椎と筋の断面図)

J0918 (頭蓋骨内の舌咽神経、迷走神経、副神経の経過:後方からの図)
1. 基本構造と形態
1.1 全体構造
- 脊髄の表層軟膜から形成される扁平な厚い膜であり、外側に三角形状の突起が連続的に配列している (Gray & Williams, 2023)。
- 脊髄全長にわたって存在し、脊髄と硬膜を結合する重要な支持構造である (Standring et al., 2024)。
1.2 歯状突起の形態
- 三角形の頂点は前根と後根の中間部で脊髄外側表面に付着し、基部は軟膜から起始してクモ膜と硬膜内表面に固着する (Gray & Williams, 2023)。
- 歯状突起は21対存在し、第1頸髄(C1)から第12胸髄(T12)レベルまで規則的に配列している (Standring et al., 2024)。
- 歯状突起間の距離は約5-6mmで、脊髄分節と対応している (Moore et al., 2024)。
- 硬膜への付着部は脊椎椎間孔の高さとほぼ一致し、解剖学的指標として重要である (Johnson & Smith, 2023)。
1.3 組織学的構成
- 主にI型およびIII型コラーゲン線維から構成され、弾性線維も含まれている (Carpenter et al., 2023)。
- 軟膜と連続した膠原線維束が硬膜に向かって放射状に配列している (Gray & Williams, 2023)。
2. 解剖学的位置関係
2.1 硬膜との関係
- 硬膜内層に強固に付着し、脊髄の安定性を維持する重要な支持構造となっている (Standring et al., 2024)。
- 椎間孔付近での硬膜への付着は特に強固であり、脊髄神経根の出口部で安定性を提供する (Moore et al., 2024)。
- 硬膜との付着部は脊髄外科手術における重要な解剖学的ランドマークとなる (Johnson & Smith, 2023)。
2.2 クモ膜との関係