脊髄軟膜

脊髄軟膜は、脊髄の表面を直接覆う薄い膜で、以下のような特徴を持ちます:

歯状靱帯について:

脊髄軟膜は脳軟膜と同様に、中枢神経系を保護し、栄養を供給する重要な役割を果たしています。

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J0826 (脊髄を被鞘で挟む、背面からの図)

日本人のからだ(後藤 昇・国府田 稔 2000)によると

軟膜は脳と脊髄の表面に密着し、覆っています。これは肉眼ではほとんど見えません。軟膜は脳と脊髄の全体を覆い、すべての溝と裂にまで進入します。

血管は、脳実質に入る前に軟膜で覆われています(図72)。脳室に面した部分では、上衣細胞層と一緒に脈絡組織を形成しています。その一部は脳室に突出する顆粒状の脈絡叢となります。側脳室脈絡叢、第三脳室脈絡叢、第四脳室脈絡叢があります。これらは脳脊髄液を産生しています。

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図72 ヒトのクモ膜下腔,血管周囲腔,軟膜下腔の模型図