内陰部静脈は、内陰部動脈に沿って走りますが、主に陰茎(核)の深静脈から始まります。それは坐骨直腸窩の外側壁に沿って背側へ走り、仙結節靱帯と仙棘靱帯の間を通り、梨状筋の下孔から骨盤腔に入ります。最終的に、内腸骨静脈に注入されます。この過程で、外陰部や肛門からの静脈も合流します。
『日本人のからだ(大久保真人 2000)』によると
下殿静脈と内陰部静脈の合流は、骨盤内または骨盤外に位置しますが、どちらの位置にあるかは同じ頻度で、側差もありません(表87)。
表87 下殿静脈と内陰部静脈との合流部位
小骨盤内 | 小骨盤外 | |
---|---|---|
左側のみ | 4 | - |
右側のみ | 3 | 4 |
両側性 | 5 | 8 |
12 | 15 |
齊藤(1925)