手背静脈網

手背静脈網は、手の背側に位置する静脈の複雑なネットワークです。その主な特徴は以下の通りです:

日本人を対象とした研究によると、手背の静脈は以下のような形態を示すことがあります:

これらの形態の出現頻度は研究によって異なりますが、静脈弓の形成が最も頻繁に観察されています。

J613.png

J0613 (右手甲の表在静脈)

日本人のからだ(大久保真人 2000)によると

手の背側の皮静脈は静脈網または静脈弓を形成します(岡本,1922; 忽那, 1925; 小川ら,1956)。これらは尺側部分から始まり、橈側皮静脈に開口する斜静脈、または中央部から始まり、橈側皮静脈または尺側皮静脈に開口する上行静脈の起始部となることが多いです。一般的には静脈弓を形成し、そこから斜静脈が生じます(表73)。

表73 手背にみられる皮静脈の形態(数字は側数を表す)

表73 手背にみられる皮静脈の形態(数字は側数を表す)

静脈網 静脈弓 斜静脈 上行静脈 調査数
岡本(1922) 60 140 82 55 200
忽那(1925) 102 120 91 26 257
小川ら(1956) 88 123 36 33 212