








内頚静脈は頭蓋底の頚静脈孔でS状静脈洞から起始し、総頚動脈の外側を下行して鎖骨下静脈と合流し、腕頭静脈を形成する (Moore et al., 2022; Standring, 2021)。頚静脈孔直下には上部膨大部(頚静脈上球)が、鎖骨下静脈との合流直前には下部膨大部(頚静脈下球)が存在する (Gray et al., 2020; Standring, 2021)。頚動脈鞘内では、内頚動脈の外側、迷走神経の前方に位置する (Moore et al., 2022; Drake et al., 2019)。
頭蓋内:下錐体静脈洞およびS状静脈洞からの血液を受ける (Standring, 2021; Netter, 2023)。
頭蓋外:下顎後静脈、顔面静脈、上甲状腺静脈、舌静脈、咽頭静脈が主要な流入路となる (Netter, 2023; Sinnatamby, 2011; Drake et al., 2019)。
頚部深部:椎骨静脈叢からの血液も受け取る (Gray et al., 2020)。
内頚静脈は以下の臨床場面で重要な役割を果たす:
臨床的に重要な解剖学的変異として以下が知られている:
内頚静脈造影により頭蓋内静脈洞からの血液還流パターンの評価が可能である (Berenstein and Lasjaunias, 2004)。上球領域は頭蓋内圧変化に伴い拍動性変化を示すことがあり、特にメニエール病患者において高位頚静脈球の頻度が高いことが報告されている (Prades et al., 2003)。