

J0595 (子宮とその周囲の動脈:背面から、わずかに左方からの図)
起始と走行
卵管枝は子宮動脈の終枝の一つで、子宮底部付近で卵巣枝とともに分岐します(Moore et al., 2018)。子宮動脈は内腸骨動脈の前枝から起こり、骨盤側壁を下行した後、子宮頸部の高さで内側に向かい、子宮広間膜の基部を通過して子宮に達します。その後、子宮の側縁に沿って上行し、子宮底に達する過程で卵管枝を分岐します(Standring, 2020)。
分布領域
血管吻合
卵管枝は卵巣動脈からの卵管枝と卵管の外側(卵巣側)1/3の部分で吻合し、卵管全体への豊富な血液供給を形成します(Netter, 2019)。この吻合は卵管の血流を保証する重要な側副路となっています。卵巣動脈は腹大動脈から直接分岐し、骨盤漏斗靱帯を経由して卵巣に達する過程で卵管枝を出します(Moore et al., 2018)。
伴行静脈
卵管枝には同名の静脈が伴行し、子宮静脈叢を経由して内腸骨静脈に注ぎます。静脈系も動脈と同様の吻合パターンを示し、卵巣静脈叢とも連絡しています(Standring, 2020)。
婦人科手術における重要性