総腸骨動脈
総腸骨動脈は以下のような特徴を持つ重要な血管です:
- 腹大動脈が第4腰椎の高さで分岐して形成される
- 仙腸関節の前方で内腸骨動脈と外腸骨動脈に分かれる
- 主要な分枝を持たない
解剖学的な詳細:
- 起始:第4腰椎下端の高さで腹大動脈から分岐する
- 長さ:個人差が大きいが、平均して右側が約43mm、左側が約47mmで、左側が約4mm長い
- 太さ:成人では左右差がほとんどないが、胎児から小児期にかけては右側がやや太い傾向がある
稀に総腸骨動脈が欠損し、内腸骨動脈と外腸骨動脈が直接腹大動脈から起始する例が報告されています。
J0586 (男性の腹部大動脈:腹面図)
J0590 (男性右側の閉鎖動脈と下腹壁動脈:左側からの図)
J0591 (男性右側の閉鎖動脈(破格))
J0591 (男性右側の閉鎖動脈(破格))
J0592 (右側の閉鎖動脈の末端分枝(男性の骨盤):腹側からの図)