腕頭動脈 Truncus brachiocephalicus

内頚動脈、椎骨動脈の起始と走行

J0530 (心臓の拡張時、胸肋面の腹頭図)

J0549 (心臓の動脈、正面上方からの図)

J0552 (心臓の静脈:腹頭方からの図)

J0556 (大動脈弓とその枝:左前方からの図)

J0564 (頚深部の動脈、右方からの図)

J0573 (腹部前壁の動脈:背面図)

J0639 (頭頚部の正中矢状断:左側からの右半分の図)

J0685 (食道と気管とその周囲:前方からの図)

J0923 (頚部の右迷走神経:右側からの図)

J0976 (右交感神経の胸部網状組織、右前方からの図)
1. 解剖学的特徴
基本構造と走行
- 大動脈弓の最初の分枝として、右胸鎖関節のレベルで起始する (Standring et al., 2021)。
- 長さは約4-5cm、直径は約12-14mmである (Moore et al., 2023)。
- 気管の前面を右上方に向かって走行し、右胸鎖関節の高さで右鎖骨下動脈と右総頚動脈に分岐する (Drake et al., 2020)。
- 変異として、最下甲状腺動脈や胸腺動脈を分枝することがある (Netter, 2022)。
2. 臨床的重要性
機能と病態
- 右上肢、頭部、頚部への主要な血液供給路として重要である (Snell, 2019)。
- 動脈硬化性病変や血栓症により、右上肢や脳への血流障害を引き起こす可能性がある (Kumar et al., 2021)。
- 大動脈弓症候群の一つである腕頭動脈症候群の原因となることがある (Brunicardi et al., 2022)。
- 腕頭動脈瘤は稀だが、気管や食道の圧迫症状を引き起こすことがある (Chaikof and Cambria, 2018)。
- 頚動脈洞症候群との関連性が報告されている (Caplan, 2016)。
3. 周囲の重要構造物
解剖学的関係
- 前面:胸骨柄、胸腺、左腕頭静脈
- 後面:気管
- 外側:右胸膜、右迷走神経