甲状腺
甲状腺は、前頚部の後頭前側に位置する重要な内分泌腺です。以下に甲状腺の主な特徴をまとめます:
- 形状:不規則な楕円形で、成人の大きさは約25~40gです。
- 機能:2種類のホルモンを分泌します:
- T4(チロキシン)とT3(3-ヨードチロニン):全身の物質代謝を亢進させます。
- カルチトニン:血中のカルシウムイオンの濃度を低下させます。
- 構造:濾胞と呼ばれる構造単位があり、内部はコロイド(チログロブリンを含む濃厚な蛋白溶液)で満たされています。
- 調節:下垂体前葉ホルモンのTSH(甲状腺刺激ホルモン)によって刺激されます。
甲状腺の形状は個人差があり、H字形または蝶型(70%)、馬蹄形または半月形(16%)、凹字形(14%)の3つに大別されます。また、約80%の人に錐体葉が存在するという報告もあります。
J0417 (頚部の筋(2層):前方からの図)
J0421 (舌骨筋(深層):前面図)
J0426 (頭側から見たときの気管の始まりを通る頚部の断面図)
J0564 (頚深部の動脈、右方からの図)
J0762 (甲状腺、喉頭と気管に対する位置:前方からの図)
J0763 (甲状腺、近隣の臓器に対する位置:背面からの図)