盲腸後陥凹 Recessus retrocaecalis

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J0725 (盲腸の腹膜窩:前方からの図)

盲腸後陥凹は、右下腹部に位置する腹膜の陥凹であり、盲腸または上行結腸の後方と後腹壁の間に形成される腹膜腔の一部です。

解剖学的特徴

境界構造は以下の通りです:上方は上行結腸間膜、下方は回盲接合部、内側は回腸末端、外側は腹膜反転部によって境界されています。

形態学的には個人差が顕著で、完全に閉鎖している症例から深さ7〜8cmに達する大きな陥凹を呈する症例まで多様性があります。血管支配については、回結腸動脈と回腸動脈の分枝により栄養されています。

臨床的意義

盲腸後陥凹の臨床的重要性は主に以下の3点に集約されます:

発生学

胎生期における腸管の腹腔内還納過程で形成され、盲腸の固定化と腹膜の癒合の程度により、その大きさと形態が決定されます。

参考文献