会陰とは、骨盤隔膜の下方に位置する部分であり、骨盤下壁(骨盤底)を形成します。大腿と臀部の間にあります。大腿を左右に開いて下から見ると、会陰は恥骨結合(前)・尾骨(後)と左右の坐骨結節とを結ぶ線で囲まれた菱形部に位置します。さらに、左右の坐骨結節を結ぶ線(肛門の約1cm前方を横断する線)を引くと、会陰は前後2つの三角形に分かれます。前の三角形を尿生殖三角(尿生殖部)と呼び、後ろの三角形を肛門三角(肛門部)と呼びます。皮膚の神経において、第二仙骨神経、第三仙骨神経、第四仙骨神経のレベルに位置します。