肺の斜裂は左右両肺に見られ、後上方から前下方に向かって斜めに走ります。肺の後面において、肺尖の約6cm下方(第3胸椎の棘突起の高さ)で始まり、前下方に斜走し、下縁の内側部に達します。肺の内側面で見ると、斜裂は後上方から前下方に肺門を斜めに横切ります。左肺では下葉と上葉の間に、右肺では下葉と中葉の間にある斜めの裂隙があります。したがって、斜裂は脊柱側方で第四肋骨から前下方へ下り、鎖骨中間線で第6肋骨まで延びます。