

J0075 (舌骨、右半分、筋の起こる所と着く所:左方からの図)



位置と構造
中咽頭収縮筋は咽頭収縮筋群の中層を形成し、上咽頭収縮筋の下部を覆い、下咽頭収縮筋の上部に重なり合う構造をとります(Standring, 2020)。この筋は扇状の形態を呈し、咽頭側壁から咽頭後壁へと走行します。
起始部の詳細
中咽頭収縮筋は2つの明確な部分から構成されます:
走行と付着の詳細
起始部から扇状に広がった筋線維は、咽頭後壁の正中線で対側の筋と合流し、咽頭縫線(raphe pharyngis)を形成します。上部の筋線維は上方かつ後方へ、中央部は水平方向へ、下部は下方かつ後方へと走行することで、咽頭腔を効率的に狭窄させる構造を作り上げます(Moore et al., 2018)。咽頭縫線は後頭骨の咽頭結節から食道入口部まで延び、すべての咽頭収縮筋の付着部として機能します。
筋線維の配列パターン
中咽頭収縮筋の筋線維は3層構造を形成し、各層で異なる走行角度を持ちます。この複雑な配列により、嚥下時の効率的な蠕動運動が可能となります(Pearson et al., 2016)。筋の厚さは約2-3mmで、上咽頭収縮筋よりもやや厚い構造です。
隣接構造との関係