上腕筋膜
上腕筋膜は、上腕の筋肉を覆う結合組織の層です。主な特徴は以下の通りです:
- 上腕の屈筋と伸筋を包みます。
- 内側と外側の上腕筋間中隔が、伸筋群と屈筋群を分離します。
- これらの中隔を通じて、上腕筋膜は上腕骨に付着します。
- 内側上腕筋間中隔は烏口腕筋の停止部から、外側上腕筋間中隔は三角筋粗面のやや遠位から始まります。
- 両筋間中隔は上腕骨の側縁に密着し、それぞれ内側上顆または外側上顆で終わります。
- 上腕筋膜は腋窩筋膜から連続し、前腕筋膜へと移行します。
さらに、上腕の断面において、肘窩のわずか上方に尺側皮静脈裂孔という開口部が存在します。
J0463 (右腋窩の筋膜:尾側図)