外側弓状靱帯 Ligamentum arcuatum laterale

外側弓状靱帯は、横隔膜の腰部を構成する重要な線維性構造物です。

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J0433 (横隔膜:腹腔からの図)

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J0434 (横隔膜:腰部、腹腔からの図)

解剖学的構造

外側弓状靱帯(Ligamentum arcuatum laterale)は、横隔膜の腰部を構成する重要な線維性構造物です (Standring, 2016)。この靱帯は腰方形筋の上を弓状に走行し、筋膜性の線維束として存在します。起始部は第2腰椎(L2)の横突起、停止部は第12肋骨の先端であり、内側弓状靱帯と共に横隔膜の腰部付着部を形成しています (Loukas et al., 2008)。横隔膜の後外側部の筋線維が付着する部位となっており、横隔膜の構造的完全性に重要な役割を果たしています。

Standring (2016) およびLoukas et al. (2008) は、この靱帯の詳細な解剖学的構造を記述しており、その形態学的特徴と周囲組織との関係を明らかにしています。

機能的役割

外側弓状靱帯は、横隔膜の安定化と腰部の構造的支持に貢献しています。Bordoni and Zanier (2013) の研究によれば、横隔膜の収縮時に靱帯が提供する固定点により、効率的な呼吸機能が可能となります。この解剖学的配置により、横隔膜は呼吸運動中に適切な力学的効率を維持することができます。

臨床的意義

外側弓状靱帯には、以下のような重要な臨床的意義があります:

解剖学的変異

Barker et al. (2014) およびLoukas et al. (2008) の研究では、外側弓状靱帯の欠損、重複、または異常な走行パターンといった解剖学的変異が報告されています。これらの変異は横隔膜の機能や周囲組織との関係に影響を与える可能性があり、特に靱帯の走行が通常と異なる場合、神経や血管の圧迫につながることがあります。

参考文献

本記述は、以下の標準的な医学文献に基づいています: