下後鋸筋

下後鋸筋は背部の筋肉の一つで、以下の特徴を持ちます:

この筋肉は胸腰筋膜と広背筋の腱膜と融合しており、背部の筋系で重要な役割を果たしています。

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J0451 (腰部の筋(第2層):背面図)

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J0453 (広い背筋(第3層):背面図)

日本人のからだ(堀口正治 2000)によると

下後鋸筋は、第11と第12胸椎、第1と第2腰椎の棘突起から発生し、第9から第12肋骨の下縁に至ります。この筋肉は胸部の下口を狭めることを防ぐ働きがあり、吸気を助けます。下後鋸筋は広背筋に覆われ、第10胸椎から第2腰椎の棘突起から発生し、上外側に走り、第9から第11(12)肋骨の下縁に至ります。支配神経はTh9-12から発生し、上後鋸筋枝から肋骨下縁に至る遠位部分に入ります。各筋尖は同じ分節の神経に支配され、筋尖数と支配枝数は一致します(Satoh, 1970)。