鼻根筋 Musculus procerus

J0079 (頭蓋骨、筋の起こる所と着く所を示す:前面からの図)

J0406 (頭部浅層の筋:腹側図)
解剖学的特徴
起始(Origin):
- 鼻骨(nasal bone)の下部外側面
- 上外側鼻軟骨(upper lateral nasal cartilage)の上部
- 鼻背筋膜(nasal dorsum fascia)
起始部は鼻根部(nasion)のすぐ下方に位置し、左右の鼻根筋は正中線近くで起始する(Hwang et al., 2017)。
停止(Insertion):
- 前頭部の眉間(glabella)の皮膚と皮下組織
- 前頭筋(frontalis muscle)の筋膜と一部混在
停止部は両眉の間の中央部に位置し、皮膚に直接付着するため、収縮時に皮膚の変化が顕著に現れる(Guidera et al., 2014)。
走行と構造:
- 鼻背から上方へ約2-3cm縦走する短い線維束として存在
- 筋線維は上内側方向に走行し、正中線付近で左右の筋が近接する
- 筋腹は薄く扁平で、幅は約5-10mm、長さは約15-25mmと小型(Watanabe, 2016)
- 深層では鼻骨骨膜に、浅層では皮膚真皮層に密接に付着
神経支配(Innervation):
- 顔面神経(facial nerve, CN VII)の側頭枝(temporal branch)
- 一部症例では頬骨枝(zygomatic branch)からも神経線維を受ける