
1. 解剖学的特徴
三角靱帯の脛舟部(Pars tibionavicularis)は、足関節内側靱帯複合体の主要構成要素であり、脛骨内果の前縁から起始し、舟状骨粗面に付着する最も表層に位置する靱帯線維束である (Milner and Soames, 1998)。この靱帯は三角靱帯の4つの主要構成線維の中で最も長く、最も浅層に位置し、約30-40mmの長さを有する (Boss and Hintermann, 2002)。
付着部位は舟状骨の背内側面から内側縁にかけて広範囲に及び、舟状骨粗面(tuberosity of navicular bone)に強固に固定される。線維の走行は前下方に向かい、底屈位で緊張し、背屈位で弛緩する特性を示す (Milner and Soames, 1998; Savage-Elliott et al., 2013)。
2. 機能的役割
脛舟部は足関節の内側安定性維持において以下の重要な機能を担う:
生体力学的研究によれば、三角靱帯は前距腓靱帯の約3倍の強度を有し、脛舟部はその主要な張力伝達構造として機能する (Siegler et al., 1988)。
3. 臨床的意義
3.1 損傷メカニズム
脛舟部損傷は以下の状況で発生する:
3.2 診断