後仙腸靱帯
後仙腸靱帯は、以下の特徴を持つ重要な靱帯です:
- 構造:深層と表層の2つの部分から構成されています。
- 深層部:
- 骨間仙腸靱帯の延長線上に位置しています。
- 仙骨の後部粗面および外側仙骨稜から、腸骨の仙骨盤面近くまで斜めに走る帯状の線維束です。
- 表層部:
- 外側仙骨稜の下部(第3仙椎以下)を起始とします。
- ほぼ垂直に近い形で外上方へ走行します。
- 主に上後腸骨棘に停止します。
- 外側の線維は仙結節靱帯と連結しています。
この靱帯は仙腸関節の後方安定性を提供し、骨盤構造の支持に重要な役割を果たしています。
J0327 (右側の仙腸関節:前頭断、前面からの後半部分の図)