掌側橈骨手根靱帯 Ligamentum radiocarpale palmare
掌側橈骨手根靱帯は、手関節の掌側面において最も重要な靱帯複合体の一つであり、手関節の安定性維持と運動制御に不可欠な役割を果たしています。

J0320 (右手の関節、手根を回外位とし、掌側からの図)
解剖学的構造
起始部:
- 橈骨茎状突起の掌側縁から起こります
- 橈骨遠位端の掌側関節面の辺縁部からも線維が起始します
- 起始部の幅は約15-20mmで、厚さは2-3mm程度です
走行と線維構造:
- 橈骨遠位端から内下方(尺側遠位方向)に扇状に放散します
- 複数の線維束から構成される複合靱帯です
- 表層線維と深層線維に分けられ、それぞれ異なる付着部を持ちます
付着部:
- 舟状骨束(Radioscaphoid ligament):舟状骨の掌側面に付着
- 月状骨束(Radiolunate ligament):月状骨の掌側面に付着し、最も強固な線維束
- 三角骨束(Radiotriquetral ligament):三角骨に向かう線維束
- 有頭骨束:深層線維の一部が有頭骨頭の掌側面に達します
関係する構造: