掌側橈骨手根靱帯
掌側橈骨手根靱帯は、手首の関節を支える重要な靱帯の一つです。以下にその特徴をまとめます:
- 起始:茎状突起の掌側縁から起こります。
- 走行:橈骨遠位端から内下方に放散します。
- 機能:関節包内面を補強する厚い靱帯です。
- 主な付着部:
- 三角骨と月状骨に向かって広がる線維束が特に発達しています。
- 深部には舟状骨に至る線維束も存在します。
- 一部の線維は有頭骨頭にも達します。
- 他の靱帯との関係:尺側に放散する線維は掌側尺骨手根靱帯と連続しています。
この靱帯の構造と機能に関する詳細な研究は、J.K. Mayfield、R.P. Johnson、およびR.F. Kilcoyneによって1976年に報告されました。
J0320 (右手の関節、手根を回外位とし、掌側からの図)