下橈尺関節の嚢状陥凹

下橈尺関節の嚢状陥凹は、以下のような特徴を持つ構造です:

  1. 位置:下橈尺関節に存在し、尺骨頭と橈骨の尺骨切痕の間から上方へ伸びています。
  2. 構造:主に滑膜からなる薄い袋状の構造です。
  3. 形状:関節腔の一部が上方に拡張し、L字型の関節腔を形成しています。
  4. 機能:手首と前腕の動きの際に関節を潤滑し、クッションの役割を果たします。
  5. 関節包との関係:下橈尺関節の関節包は広くゆるやかですが、前後面で橈骨と尺骨を横断する線維によって補強されています。

この構造は、下橈尺関節の円滑な動きを促進し、関節機能を支える重要な役割を担っています。

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J0322 (右手の関節:手根を回外位とし、手の甲に平行に切断して関節腔を示した図)